MENU

【2027年値上げ】改定後の固定電話料金と代替サービスを徹底解説

NTTの固定電話(加入電話)は、利用者の減少と設備の維持費の上昇を背景に、料金の値上げが続いています。

この記事では、2027年4月に予定されている固定電話の通話料の値上げについて解説します。あわせて、固定電話の終了と値上げのこれまでの流れと、固定電話からの代替手段についても紹介します。

目次

2027年4月から固定電話の通話料が値上げ

NTT東日本・西日本は2026年9月30日に値上げを発表

NTT東日本・NTT西日本は2026年9月30日、固定電話の通話料などを値上げすると発表しました。2027年4月1日利用分から新しい料金になります。

主な通話料とダイヤルインの改定額は東西で同じです。

値上げの対象

2027年4月の値上げの対象は、対象になるのは次のサービスです。

  • 加入電話・加入電話ライトプラン
  • INSネット
  • ひかり電話(法人向けのオフィスタイプなどを含む)
  • ひかり電話ネクスト
  • 光回線電話
  • ワイヤレス固定電話
  • フレッツ 光マイタウン ネクスト(ファミリーライト)※NTT西日本のみ

2026年に加入電話の月々の基本料が値上げしましたが、2027年に値上げするのは基本料ではなく、通話料になります。

値上げ後の料金

加入電話の国内の通話料は、かける相手によって1.1円〜2.2円上がります。会社で使うことの多いダイヤルイン(基本プラン)も、1番号あたり月220円の値上げです。

項目現在2027年4月から値上げ幅
加入電話から固定電話9.35円/3分10.45円/3分+1.1円
加入電話から携帯電話17.6円/60秒19.8円/60秒+2.2円
加入電話から050番号のIP電話11.55円/3分13.2円/3分+1.65円
ひかり電話(基本プランなど)から固定電話8.8円/3分9.9円/3分+1.1円
ダイヤルイン(基本プラン)880円/月・番号1,100円/月・番号+220円

ひかり電話では、ホームゲートウェイ(ひかり電話に使うルーター)の利用料も上がります。NTT東日本では一部の契約形態で、無線LANなしの場合が無料から月495円に、無線LANありの場合が月330円から月825円になります。NTT西日本では、ひかり電話だけを利用している場合のホームゲートウェイが、無料から月275円になります。

このほか、加入電話などの一部の工事費も値上げされます。

出典(NTT東日本HP):https://flets.com/2027kaitei/call/
ホームゲートウェイの機器利用料の改定:https://flets.com/2027kaitei/hgw/

値上げの理由

固定電話の値上げの理由としては、部材費や人件費の高騰があります。固定電話を安定して提供し、問い合わせ対応などの品質を保つためです。

昨今固定電話から携帯電話への移行が増えている中、
今後もさらなる利用者の減少が続いた場合、追加の値上げやサービス見直しの可能性があります。

固定電話の終了と値上げの流れ

2027年4月の値上げは、固定電話の仕組みが切り替わっていく流れの中で行われるものです。ここ数年の動きを時系列でまとめます。

時期出来事
2024年1月固定電話の交換機がIP網に切り替わる
2024年1月INSネットのディジタル通信モードが地域ごとに終了(1月2日〜31日)
2024年12月IP網への移行が完了
2026年4月加入電話の基本料を値上げ
2027年4月通話料・ダイヤルインなどを値上げ
2028年12月31日INSネットのサービスが終了
2035年頃までメタル回線から光回線・モバイル回線へ段階的に移行する方針

2024年に固定電話はIP網へ移行した

NTTの固定電話は、2024年1月から電話局の交換機をIP網に切り替える移行を始め、2024年12月に完了しました。利用者側の工事や電話機の交換は不要で、番号も電話機もそのまま使えています。

この移行にあわせて、加入電話から固定電話にかける通話料は、市内・県外を問わず全国一律の9.35円/3分になりました。これまでは距離により通話料が変動していましたが、この移行により遠くにかけても料金は変更しないようになりました。

2026年4月に加入電話の基本料が値上げ

2026年4月1日利用分から、加入電話の基本料が値上げされました。値上げ幅は東西で同じで、住宅用は月220円、事務用は月330円上がっています。

区分改定前改定後
住宅用(1・2級局)1,760円1,980円
住宅用(3級局)1,870円2,090円
事務用(1・2級局)2,640円2,970円
事務用(3級局)2,750円3,080円

事務用の回線を複数持っている会社では、回線の数だけ値上げ分が積み上がります。

INSネットは2028年12月31日に終了

ISDN回線のINSネットは、従来のディジタル通信モードが2024年1月に地域ごとに終了しました。代わりに提供されているデータ通信(補完策)も含めて、サービス全体が2028年12月31日に終了します。INSネットを使っている会社は、2027年4月の値上げに加えて、2028年末までに別の回線へ移る必要があります。詳しくはISDN終了の記事でも解説していますのでぜひご覧ください。

2035年頃までにメタル回線から光・モバイル回線へ移行する方針

NTT東日本・NTT西日本は、2035年頃までに、メタル回線(銅線の電話回線)を使った固定電話を、光回線やモバイル回線を使ったサービスへ段階的に移行する方針です。2035年に一斉に終了すると決まっているわけではなく、設備の老朽化が進んだエリアなど、一部のエリアから先に進めていく計画です。

移行が始まるエリアでは、NTTから利用者へ書面などで案内が届き、複数回の通知がされます。

固定電話の値上げへの代替手段

固定電話の値上げへの代替手段は、大きく分けて5つあります。

代替手段番号主な特徴
光回線電話今の番号を継続できる加入電話より基本料が安い。インターネットは使えない
ワイヤレス固定電話今の番号を継続できる携帯電話の電波を使う。光回線電話が引けない場所向け
ひかり電話今の番号を継続できるフレッツ光とセット。基本料550円
クラウドPBX基本的に継続できるがサービスによってはできない場合もスマホやパソコンで会社の番号を使える
050番号のIP電話アプリ050番号に変わる安く始められる。110番・119番にかけられない

これらについて説明していきます。

光回線電話・ワイヤレス固定電話・ひかり電話への移行は無料

まずこの中で、加入電話から光回線電話・ワイヤレス固定電話・ひかり電話に切り替える場合、NTT東日本・NTT西日本とも、契約料(880円)と標準的な工事費が無料になります。

無料になる条件は次のとおりです。

  • 加入電話・加入電話ライトプラン・INSネットからの切り替えであること
  • 1つの電話加入権(または移行元の契約)につき1回まで
  • 個人・法人、住宅用・事務用を問わない
  • NTTからの案内が届いていなくても申し込める(提供エリアや設備の条件は満たす必要がある)

受付の終了時期は、2026年10月時点で決まっていませんが、突然有料となる可能性もあるため、代替手段を検討されている方は早めに検討するのが良いでしょう。夜間・深夜の工事の割増料金や、利用者の都合で追加した工事などは、無料の対象外になる場合があります。

切り替えても、今の電話番号は原則そのまま使えます。ただし、番号区画や設備の条件によっては引き継げないことがあります。

詳細(NTT東日本):https://flets.com/2035denwa/price.html

代替サービス①:光回線電話

代替手段1つ目の光回線電話は、光ファイバーを使った電話専用のサービスです。インターネットの契約は必要なく、電話だけを光回線に切り替えることができます。

項目光回線電話加入電話(参考)
基本料(住宅用)1,760円〜1,870円1,980円〜2,090円
基本料(事務用)2,640円〜2,750円2,970円〜3,080円
固定電話への通話料(2027年4月から)9.9円/3分10.45円/3分
携帯電話への通話料(2027年4月から)19.8円/60秒19.8円/60秒
機器の利用料無料—

光回線電話の基本料は、2026年4月の値上げ前の加入電話と同じ金額です。事務用なら1回線あたり月330円、固定電話への通話料も2027年4月以降は3分あたり0.55円、加入電話より安くなります。

ただし、建物に光ファイバーを引き込む必要があり、提供エリアや設備の状況によっては利用できません。

代替サービス②:ワイヤレス固定電話

2つ目のワイヤレス固定電話は、携帯電話の電波を使う固定電話です。NTTの専用の機器(TA)に今の電話機をつないで使います。自分で機器をつなぐだけで済む場合もありますが、電波の状況などによっては工事が必要になります。

基本料と通話料は光回線電話と同じで、機器の利用料も基本料に含まれています。

ワイヤレス固定電話は、光回線電話の提供が難しい場所などで提供されるサービスで、
山間部や離島を中心とした限定的なエリアから、順次提供エリアは拡大されています。

参考(ワイヤレス固定電話提供エリア(NTT東日本)):https://www.ntt-west.co.jp/denwa/mousikomi/wireless/pdf/area.pdf

代替サービス③:ひかり電話

ひかり電話は、フレッツ光(または光コラボ)の回線を使う電話サービスです。基本プランの基本料は月550円で、固定電話への通話料は2027年4月から9.9円/3分になります。

すでにフレッツ光でインターネットを使っている会社なら、電話も同じ回線にまとめられます。法人向けには、複数の番号や同時通話に対応したオフィスタイプもあります。

フレッツ光の場合は回線の月額料金とプロバイダー料金が別にかかります(光コラボは事業者の料金体系によります)。また、2027年4月からはホームゲートウェイの利用料も上がるため、電話のためだけに光回線を新しく引くなら、光回線電話のほうが安く済む場合があるのでそちらの方がおすすめです。

光回線電話・ワイヤレス固定電話・ひかり電話の注意点:

  • 停電すると使えない。光回線電話・ひかり電話はUPS(無停電電源装置)、ワイヤレス固定電話はモバイルバッテリーで機器に給電すれば、一定時間使える場合がある
  • プッシュ回線のみ。ダイヤル(パルス)発信しかできない電話機は使えない
  • 一部のISDN対応電話機やG4規格のFAXは使えない。一般的なG3規格のFAXも、通信環境によっては送受信に失敗することがある
  • 一部の番号への発信や、加入電話にしかない付加サービスは使えない。ボイスワープなどは設定し直しが必要になる場合がある

代替サービス④:クラウドPBX

クラウドPBXは、これまで会社に置いていた電話交換機(PBX)の機能を、インターネット上で提供するサービスです。スマホやパソコンにアプリを入れると、会社の代表番号で発信・着信できます。

月額料金はサービスや内線の数によって変わり、1内線・1番号で月1,000円台から使えるものがあります。

向いている会社向いていない会社
外出や在宅勤務が多く、社外でも会社の番号で電話を受けたいFAXを多く使う
拠点が複数あり、内線でつなぎたい停電時の対策(端末の電源や予備の回線)を用意できない
ビジネスフォンのリースが満了するインターネット回線が不安定

今の03や06などの番号(0AB-J番号)を引き継げるかどうかは、サービスによって異なります。番号を引き継ぐ場合も、番号区画の外に移転すると使えなくなるなどの制約があるため、契約前に確認が必要となります。

代替サービス⑤:050IP電話アプリ

050番号のIP電話アプリは、スマホにアプリを入れて、050から始まる番号で発信・着信するサービスです。法人向けのサービスもあり、月額1,100円前後から使えます。

サービス月額固定電話への通話料携帯電話への通話料
SUBLINE ビズプラン1,100円〜11円/60秒22円/60秒
トビラフォン Cloud3,300円〜8.25円/3分17.6円/60秒
Dialpad for 0501,100円〜/1ユーザー8.69円/3分17.6円/60秒(ソフトバンク宛は無料)

ただし、050番号のプランでは新しい050番号になるため、今の固定電話の番号は使えません(同じサービスでも、03などの番号を使える別のプランがある場合があります)。また、050番号からは110番や119番などの緊急通報にかけられません。代表番号として使うか、営業担当者用など補助の番号として使うかは、こうした制約をふまえて判断する必要があります。

まとめ

固定電話は、2026年4月の基本料値上げに続いて、2027年4月1日から通話料が値上げされます。対象は加入電話だけでなく、ひかり電話・光回線電話・ワイヤレス固定電話なども含みます。

2035年頃までには、メタル回線から光回線・モバイル回線への移行も段階的に進むため、加入電話の値上げの可能性は今後も高くなっていきます。値上げをきっかけに、代替サービスについて検討をしておくと、移行のときにも慌てずに済むでしょう。

より多くの方に役立てる記事を発信して参りますので、ぜひ拡散いただけると幸いです。
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

IT・通信業界の会社で、編集者の仕事をしています。
より多くの企業様に、後悔のしない、満足のいくサービス・情報を届けられるように執筆を心がけております。

目次